呼吸器内科
呼吸器内科
特色
肺癌、気管支喘息、間質性肺炎、COPD、睡眠時無呼吸症候群を
始めとするあらゆる呼吸器疾患に取り組んでいます。
医師紹介
中瀬 啓介
Nakase Keisuke
【経歴】
2012年3月 金沢医科大学 医学部卒業
2012年4月 金沢市立病院 入職(研修医)
2014年3月 同病院 退職
2014年4月 金沢医科大学病院 呼吸器内科 入職
2023年3月 同病院 退職
2023年4月 金沢古府記念病院 入職
【専門】
呼吸器内科全般
【資格】
日本内科認定医
日本医師会認定産業医
呼吸器内科専門医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
【担当医から一言】
呼吸器疾患を中心に内科疾患を担当しております。
地域の皆様に最善の医療を提供できるように邁進していく所存です。
宜しくお願いします。
対象疾患と診療内容
| 肺がん
肺がんには特有の症状があるわけではなく、進展に伴って症状が現れます。
咳や痰が長引くときや血痰が出たときは、肺がんの可能性も考えて、
早めの医療機関への受診が大切になります。
・症状
咳、痰、血痰(血が混ざった痰)、呼吸困難、声のかすれ(嗄声)などが主な症状ですが、
早期の肺がんは症状が出にくいことが多いです。
肺癌が進行すると、息苦しさや胸の痛みなどの症状が見られます。
・診断方法
画像検査、生検検査、病理検査の検査などを行います。
・治療
病期(ステージ)や肺癌の分類によって最適な治療方法は変わってきます。
主に治療法は、手術、薬物療法、放射線療法があります。
| 気管支喘息
気管支喘息は、慢性的に気道(空気の通り道)に炎症を起こして、気道が狭くなる病気であり、
継続的な治療が重要になります。
・症状
発作的におきる息苦しさや咳、淡、喘鳴音などがあります。
発作は特に夜間や早朝に多くみられることが特徴です。
・診断方法
呼吸機能検査、胸部レントゲン、呼気一酸化窒素濃度 (FeNO) 検査などを行います。
・治療
基本的に薬物療法を行います。
標準治療として、気道の炎症を鎮めるために吸入ステロイド薬を使用します。
| 間質性肺炎
肺にある間質に炎症が起こる疾患です。
その原因や病気の性質などで数多くの間質性肺炎に分類されています。
・症状
乾性咳嗽(淡のからまない乾いた咳)や息切れや呼吸困難が特徴的な症状です。
・診断方法
問診、血液検査、胸部X線、胸部CT、肺機能検査、気管支鏡検査などを行います。
・治療
間質性肺炎の分類によって治療方針は大きく異なりますが、薬物治療や対象療法が中心となります。
原因が特定できる場合は、その原因に対する治療を行います。
| COPD(慢性閉塞性肺疾患)
これまで慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた病気の総称で、
現在はCOPDという言葉が使われています。
喫煙や、大気汚染などを長期間にわたって肺に吸い込むことによって生じる肺の病気です。
・症状
数年かけて進行するため、症状が徐々に悪化します。
淡の絡む咳、息切れが長く続き、進行すると喘鳴、発作的な呼吸困難などが発生します。
・診断方法
主に胸部レントゲン、胸部CT、肺活量などを測定する呼吸機能検査を行います。
・治療
禁煙、薬物療法、酸素療法などがあります。
| 睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に無呼吸が断続的に繰り返される病気であり、睡眠状態が悪化した結果、
日中の異常な眠気など日常生活に様々な影響を及ぼします。
治療により症状の改善が期待されます。
・症状
日中の眠気、いびき、睡眠時に頻繁に目が覚める、起床時の頭痛やだるさなどがあります。
・診断方法
①簡易検査
自宅での検査が可能です。就寝時機器を装着し、睡眠中の体内の酸素飽和度などを測定します。
②本検査(ポリソムノグラフィー(PSG))
睡眠中の心電図や脳波、眼球などの動き、鼻の気流測定、呼吸の状態など多くの項目をモニタリングします。
こちらは入院による検査が必要です。
・治療
主にCPAP(シーパップ)による治療を行います。
CPAPは「経鼻式持続的陽圧呼吸法」といい、
鼻にマスクを装着し、そこから空気を送りだして気道がふさがらないようにする治療です。
当院の検査機器紹介
呼気一酸化窒素濃度(FeNO)測定装置
はいた息に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定して気道の炎症状態を評価します
肺機能検査
息を吸ったり吐いたりして肺活量や息の速さ、肺に取り込まれる酸素の量を測定します